前回までの栃木編では、
違う意味での『巡礼』話を書いていたが
今回はホンモノの『巡礼』ネタ、、、



最近、比較的若い方々の間、
特にに女性の間では、
神社の『御朱印巡り』が息の長いブームになっているようで…

最近の神社には、
女性受けする可愛らしいお洒落な御朱印も多く見受けられるからなぁ~



こうして何だか最近は、
『御朱印=神社のモノ』
というイメージしか持たれていない傾向があるが、
俺的には、

なぜだ(-ω- ?)
なぜこうなった(;゚Д゚)??     

と、非常~に違和感を持っている( `Д´)/

…という訳で、
今回は御朱印の話と旅の話を混ぜながら、色々書いてみたい。


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近代から続く御朱印とは本来、
『お寺』に写経を納め、
その『証明』に戴くものである。
(寺院の札所巡り自体は室町時代からあったようで…)


お寺で御朱印を戴ける場所が『納経所』と呼ばれるのは、その名残りなのだよ、、、



巡礼の流れは、

家で写経をする
↓↓
霊場に持って行き、納経箱という箱の中に納める。
↓↓
線香やロウソクを上げ、
↓↓
お経を唱え、
↓↓
納経帳に御朱印と日時を入れてもらう。
↓↓
次のお寺にgo!! ε=┌(;・∀・)┘
という行程が正式なノダ‼️



こうした霊場巡りが本格的に整備されたのは、江戸時代以前、、、

厳密に言えば、当時は神仏合祀にて分離されていなかったので、

『神社よりも寺が御朱印の本家本元だろ( `Д´)/』
…という俺の主張は、間違いかもしれん。

江戸時代に四国八十八箇所、日本百観音などの霊場巡りが一般民に浸透し始め、現代に至っている。





ま、とりあえずはお寺の御朱印を1枚、、、
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基本、神社のものに比べて派手。
秩父札所第一番、四萬部寺のもの。
『大慈』『大悲』とは、観音サマの別名な野田よ❗

他には、、、
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これも派手だな、、、


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↑↑
ミュージシャンにも人気のある音楽寺のもの。

34番の水潜寺
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ここでの特典は、なんと、
木魚が叩けるのだ(O.O;)(oo;)

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さて、では何故お寺の御朱印巡りは、
神社に比べて、一般的の方々にはマイナーになってしまったのか、自分なりに考えてみた。


まずは、いかにも『修行』っぽく、
苦行を伴う願掛けのイメージが強い事、、、


そして何より、
一般市民にとっては、お寺よりも神社の方が心理的な距離が近くなっているからかと。


まぁここ数十年…いや、百年以上の長い間、お寺が葬式を請け負う様になってから、お寺自体があまり一般民に寄り添ってこなかったんだよね…

後、昭和末期は地方から都会に人が流れた結果、檀家から離れたのも大きい。

その間、特に平成末期の神社は、一般民の支持を得るべく、
パワースポットだの御朱印だのブームを作る『営業努力』をしてきた。

その差が、昨今の御朱印ブームで神社の一人勝ちという結果に結びついているのかも、、、
(その証拠に、インスタとか見たら、神社の御朱印が圧倒的に多いんだよ、、、見た感じ8:2位かな)



まぁ確かに四国八十八箇所巡りはハードだし、
昔は死んでもいい位の、強い気持ちが必要だったようだから、、、
(お遍路さんの格好が『葬式スタイル』というのは、ここが由来になっているとか、、、装備品を見比べてみてください。)

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下は死装束用の『物品』
白衣と浴衣の違い、三角頭巾と六文銭以外、
確かによく似てるわ、、、😧😧😧
↓↓
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杖は旅先で息絶えたら『お墓』として使うらしい😓



こうした『敷居の高さ』を考えると、
もっと気軽に御朱印を戴ける場所として、神社巡りの方が流行した事は、
ある意味当然の流れだ。。。

やはりお寺は近寄り難いよな。。。💦



だが、お寺の巡礼の中でも、
昔から比較的ライトな感覚で巡れる御朱印巡りが出来る場所が存在する。


その名は、
秩父三十四箇所観音霊場巡り

先述の御朱印も秩父札所のモノだ。

この霊場巡りは、秩父市やその近隣市町村で完結し
もっともライトなもの。いわば初心者向けだ。

秩父はずっと昔から、
霊場巡りを観光の目玉に据えてきたので、
こう言っちゃなんだが、一般民へ敷居は低め。


この巡礼では、本格的なお遍路さんの服装で巡る人は極一部。
せいぜい爺さん婆さんの団体客が輪袈裟や白衣を身につける位で、
特に夏場はTシャツGパン&スニーカーという
『動きやすい姿』で巡る方々の方が圧倒的に多い。



四国、西国、板東など、
他の霊場巡りは殆ど真言宗の寺院だが、
秩父に限っては半分以上が曹洞宗や臨済宗などの禅宗であるのも、
他所とは違ったスタイルになった一因かもしれない。

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四国の様に、熱烈な『お大師さんファン』が巡礼する訳ではないので
割と巡礼スタイルは人様々、つまり自由だ。

本堂や観音堂にお賽銭を入れて少しだけ手を合わせ、
御朱印だけ貰うスタイルで巡る方々も秩父には多い。


そして、アニメファンの『別の巡礼』を、
本家『巡礼』に取り入れる程、秩父は柔軟だ。

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(↑↑※現在は販売を終了しています)


こうした秩父札所、
車で巡るのも良いが、それだけでは勿体ない。
札所が密集しているエリアでは
徒歩で巡るのをオススメする。

1日5~6箇所位なら余裕で歩いて巡れ、
『プチお遍路さん』を体験出来る。

ちょっとしたハイキングだね、、、

特に市街地から少し離れた地域の牧歌的な雰囲気の中を歩くのは、充分癒される。

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(画像はストリートビューより)
軽く筋肉痛になるのはご愛敬だ。
平野部はレンタサイクルで巡るのも良いが、中には坂がキツイ場所もあるので、事前調査が必須、、、




んで、秩父の巡礼は、
御朱印だけが楽しみではない。

疲れた体には、
秩父の温泉が癒してくれる。
(武甲温泉や万願の湯が特に有名です。)


そして、何よりも秩父はご当地グルメが豊富、、、

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御朱印・食・温泉、、、

こうして全てに味わいのある秩父を巡るのは1回だけじゃ勿体無いので、
数回に分けて巡るのもまた良いかと、、、

(俺の求めるモノは、何故か昔から、秩父に必ず1つはあるんだよなぁ、、、音楽に始まり、日本酒、猪鍋、水、そば、SL、温泉販売、お寺、そしてB級ご当地グルメ…不思議だよ。余程秩父に縁があるんかな⁉)


温泉に関しては何とも言えないが、
巡礼に関して言うならば、密集とは無縁。
食事やトイレにさえ気をつけていれば、コロナとは無縁だろう。
お手洗いはある寺と無い寺があるので要注意。
(※ちなみに温泉ののテイクアウトは32番・34番札所の近くにあり。)



だが、札所巡りって、何気に金がかかるのよ、、、

御朱印帳は2000円前後かかるし、
1回御朱印を貰うには300円以上かかる。

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(※一般的な御朱印は、書き入れ朱印の事を指す)

更にはお賽銭や線香代も塵も積もれば何とやら…
金額は馬鹿にならない。



で、俺なりに安く上げる方法をば、、、

商売の邪魔になってしまうかもしれないが、
少しは安く済ませる方法を、過去記事つぶして、内容を大幅に改変し、まとめておきました😅

http://niwatori-onsen.blog.jp/archives/41357517.html

御朱印帳(納経帳)は、札所1番・34番・秩父の玄関口である西武秩父駅から近い札所13番なら、確実に販売している。

5-




あ、、、😵💧
でも、チバラギケンミンは今、他県ナンバーで堂々と
秩父走るのは気が退けるかもしれん😭




でも、チバラギケンミンでも、幾つか巡れる札所巡りがあるのだよ、、、

それは、先程少しだけ触れた
板東三十三霊場巡り


この霊場巡りでも御朱印が貰える。
俺はまだ戴いた事無いけどね、、、


こちらは秩父とは違い、神奈川~東京~群馬~栃木~埼玉~茨城~千葉と、かなり広範囲。車で廻るのが前提だ。

とりあえず緊急事態宣言が出る迄は、
千葉と茨城を攻略すればいいし、
残りはコロナが沈静化してから行けばいい。
数年かけて巡る方も多いし、、、


千葉県なら、千葉市の千葉寺や

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長生の笠森観音

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他に木更津、館山、銚子に点在。


茨城なら筑波山神社の近くにある大御堂がある。


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大御堂は昨年、改修工事を終え
かなり立派になった。

後は雨引観音など、筑波山に連なる山々に2ヶ所ある


秩父より観光ナイズドされていないので、
やや敷居が高いが、
お寺の御朱印に興味ある方は、ここらへんから行ってみるのも良いかもしれない。

筑波や土浦は千葉県から行ける範囲だし、
その逆もまたしかり、、、



話を秩父に戻すけど、
俺が秩父札所巡りで必ず食べるのは、
秩父名物のくるみそば。


もう暫く食えないと思っていたら、
どこにでもある、意外な店にあった野田よ、、、

続きはまた次回😓