養老渓谷から車で15分近く走った場所にある
七里川温泉。

ここは入浴料が800円と、
千葉県南部にしては割とリーズナブルなので、
最低、年に1回は必ず利用している。

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ここの特徴は、硫黄の香りのする温泉。
湯使いは、かけ流し。加水なしで悪くはない。

が、グルメファンとして特筆すべき点は、
なんといっても囲炉裏で炭火焼きが食べられること。

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玄関を開けたとたん、炭火焼きの香ばしい薫りにつつまれるのだ。


今までは、ここで食事をした事は無かったが、
養老渓谷で食事もままならなかった為に、
意を決してチャレンジ。


時計の針は2時半を回っていたが、
ちゃんと食事も受け付けてくれた。

食事したい事を受付で伝えると、
風呂が先か食事が先か聞かれる。

風呂が先と伝えると、とりあえず炭をおこしてくれるらしい。

まずは速攻で風呂だな( ´∀`)


ここは硫黄の香りがしながら、やや透明なタイプ。
塩分は少な目の単純硫黄泉っぽい。

硫黄の臭いが浴室に充満しているが、
さほど強くは無い。
このタイプはアルカリ性が強くツルツルしているものが多いが、そこまでではなかったが、
湯上がりの感触は温泉そのモノだった。


内風呂と露天があるが、
写真よりやや狭いかな。。。

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源泉100%、循環無しの完全かけ流しは、
千葉の房総内陸部では、当たり前のスペック。
千葉は、意外に侮れないのだよ。。。


ここの食事メニューは、全て炭火焼きのみ。

湯から上がった後、
廊下に貼ってあるお品書きを見ながら、
何を焼くか選ぶ。

とりあえずサバ、イカ、鳥の味噌浸け、焼おにぎり二個、計1800円をオーダー
先に会計を済ますと、囲炉裏の所まで持ってきてくれる。

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千葉だから、かなり小さいだろうと予想していたが、
なかなかのボリュームだ。
ただ、冷凍なのはご愛敬( ´∀`)
焼おにぎり用のご飯は、手作りだ。

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さぁ、早速焼いてみよう。

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焼き方のコツは、しょっちゅうひっくり返す事らさしい。
短気な方が良いかな( ´∀`)

遅れて手羽先紅葉サマが風呂から上がってきたので
しばし休憩してもらった後、
焼き手を交代してもらい、
俺は玄関先に流れる温泉を汲む作業にとりかかる。

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ここの鉱泉水は飲用も可能。
入浴した人は、持ち帰りが可能になっている。

垂れ流しの場所にホースがかかっており、
ここで飲用と1回分の浴用で、
ある程度の量を戴だいた。

お賽銭を入れる場所があるので、
それなりの金額投入、お忘れなく、、、😅



さて、焼きはじめて15分。
いい感じに仕上がってきた。

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相当縮んでしまったのはご愛敬だな(^^)
つぅか、写真ブレブレ(--;)


炭火焼きだから、とにかくふっくら仕上がる。

冷凍品って事も忘れる位、かなり美味でビックリ

焼おにぎりは、焦げた所を食べ終えたら、
味噌をつけてもう一度焼く。
甘辛い味噌は、房総民の必需品だ。

お酒が欲しくなる味だが、
運転あるから、
ここは我慢しなきゃならないのが辛い。。。😭


食後は、休憩室にて少し休む。
横になれるスペースがあるのは
非常にありがたい( ´∀`)

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休んだ後は、もう1っ風呂

3時間マッタリ出来た。

しめて大人二人で3400円かかったが、
100%かけ流し温泉、休憩スペース有り、
山々を眺められる露天あり、
珍しい炭火焼き体験、そして飲用も可能な鉱泉水持ち帰りと、
房総では最強スペックを誇る。


俺的には比較的大きな出費だったが、
十分満足出来た。



客にお値段以上に得した気分、つまり+αを味わってもらうのは、商売の鉄則。
ここはそれを心得ているように思える。



家庭用の4倍程度の大きさの浴槽1つだけで、
千葉という名だけで、
何の根拠もなく、当たり前に1000円とる施設が多い中、これは立派
(房総の湧水や鉱泉は、地層が南側に傾いて圧力がかかる上、場所によってはガスの圧力もかかるので井戸を掘っただけ自噴するケースもあり、ポンプの電気代だけは、あまりかからないケースが多い。沸かす燃料代は結構かかるが、電気代&燃料代両方がかかる施設よりは若干安く提供出来る筈…茨城は、ガス代かかる冷鉱泉も多いけど、1000円以下の場所はいくつもある。茨城に出来て千葉では何で出来ないのか⁉️)


その証拠に、
房総の他所の温泉では閑古鳥が鳴いて、寂れてしまっている場所や閉業している入浴施設も多い中、
ここはお客さんがひっきりなしに入ってくる。
勝浦の某温泉も、また同様に活気がある。


決して新しくキレイな設備じゃないし、
鴨川への裏道沿いなので、
地理的にも恵まれているとは言えない。

でもこれらの施設は現に、
こうしてちゃんとお客さんを呼び込めている。


ちゃんとサイトに掲載されている時間を守って、時間ギリギリまで営業し、
根拠のある適切な価格設定をして、
必要なサービスの提供が出来ていて、
それなりの個性を持つ店舗には、
ちゃんとファンがつくのだ。。。


各温泉施設は、お客さんが来ない、儲からないと嘆く前に、
色々見つめ直す点は多々あるようにも思える。


なかには良い質の源泉を持っている場所もあるのに、
非常に勿体ない。。。

俺が千葉を憂いているのは、
こうした事ひとつひとつだ。

千葉はどう転んでも神奈川にはなれないのだから、勘違いしちゃダメだ。。。

アクアラインのETC値引き効果で、神奈川から千葉に来る客は、ここ10年近くでうんと増えている。

神奈川ケンミンに対して『スゲェな…千葉は…』
と、思わせる機会は十分にあるのに、、、

このままでは、
『おもしろ半島ちば』の名が泣くよ(/。\)