開発系のご当地B級グルメには、
2年の壁というモノが存在する事は以前書いた。

例えB級グルメの大会で入賞しようが、
根付かずに消えていくアイテムも多い。

以前より、ご当地B級グルメは、
開発よりも維持の方が数倍難しいといわれている。

このご時世、ただでさえ有名人気店すら後継者不足や売り上げ不足などで無くなってしまうくらい厳しいからなぁ…



一方、何の大会だったかは忘れてしまったが、
出品したモノの殆どが『焼そば』だったという笑えない現象も起きた。

既にアイデアも出尽くした感があり、
しかもワンパターンなので、
お客さんもB級ご当地グルメに飽きてしまったのだろう。。。


こんな事もあり、ご当地B級グルメブームは、
一時の勢いは全く無くなってしまった⤵️

現に、日本有数のご当地B級グルメの先進県・埼玉でさえ、『埼玉ご当地グルメ王決定戦』は、2015年を最後に開催されておらず、


結果、草加小松菜チヂミバーガーや
川口のキューポラ定食など、
絶滅種や絶滅危惧種が多数派を占めるようになった。


そんな中、現在生き抜いているB級ご当地グルメは、
ある意味ホンモノである。
何かしらの『根拠』が無いと生き残れないからね…



という訳で今回は、
現存する埼玉東部のB級ご当地グルメの中から、


鳩ヶ谷ソース焼きうどん

なるアイテムを紹介しよう。




この焼きうどん、
特筆すべき特徴は無い上、
地域住民でさえあまり知らないようだが、
生き残っているには、それなりの理由がある。

それは、各家庭で必ずお世話になっているモノが味付けの決め手になっているからだ、、、


その材料とは、ソース

この焼きうどんは、
地元の某大手企業のモノを使用しているのが絶対条件
しかもこのソースは、
地元とのコラボした『焼きうどん専用』のもの

この大手企業に泥を塗らない為に地元も必死だし、
やはりこの大手企業がある限り、このグルメに関しては、ある意味安泰であるともいえる。

まさに相乗効果だ。




さて、焼きうどんという鉄板焼系料理の特性上、
食べられるのは夜間営業の店が多いが、
意外な場所の意外な店でも提供しているようで、
興味があり早速トライしてみた。

その場所とは、『肉の加藤』さん。

20190713_123519



このお肉屋さんは、
船橋から車で延々二時間弱、、、
川口市の旧鳩ヶ谷地区の住宅地のど真ん中にあった。



20190713_123526

鳩ヶ谷ソース焼きうどんののぼりが、、、

街中の普通のお肉屋さん。
けどなかなか侮れない。。。
名物のヤキトリや、
コロッケや唐揚げもうまそうだったが、
ここは我慢だな、、、

ゲットまで約5分、呼ばれるまで表で待つ、、、
20190713_123451


中ではオバチャンが冷蔵庫からうどんを取り出し、
フライパンで焼き始めている。

410円を払い、やっと御対麺だ‼️

20190713_123808



さすがお肉屋さんの焼きうどん、
細かい肉が沢山だ、、、
キャベツや玉ねぎがサクサクして旨い。
うどんは普通の麺だが、
ソースの使用量が多いからか、
しっかり味が染みている。

20190713_123817


まさにソースを味わう為の焼きうどんだ。
味は絶妙なバランスと素朴な味の共存。。。

これぞまさに『B級グルメのスタンダード』
って感じの味だ。

鳩ヶ谷ソース焼きうどんは、登場から10年経っている
多少店舗は減る傾向にあるようだが、
まだまだ現役で、成功の部類に入り絶滅する事はなさそうだ。


肉の加藤
所在地 川口市里950